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江戸に学ぶ循環社会とSDGs

江戸の循環社会と知恵 下の画像をご存知でしょうか? 唐箕と云います。

風力を利用し穀物[コクモツ]を精選[セイセン]する農具。 もみすりをしたあと、玄米といっしょになって混ざっているもみがらや、わらくずを選別するのに用いる農具)を云います。 こちらは、netで拾った画像ですが、昭和30年代までは農機具類は、このように人力だけでしたね。かろうじて、発動機が一台程度はありましかね? 主に、水田へ水を供給する目的でした。


戦後と云っても昭和30年代までは、江戸時代から続いた農機具類だけの農業の時代があった。 基本は人力と知恵。 それが昭和40年代前後から、農機具が入り始めた。 耕運機は、牛馬での耕作の交代要員。 田植機は、人力での田植えの代替え。 バインダーは、手で稲刈りしてた折の代替え。 後に、コンバインが登場し、唐箕を使うことはほぼ無くなりました。 基本機械化というのは人力から農機具&石油資源へと変遷をしています。 変遷の結果、 ①農家は減少し、製造業などに勤務する家が増加した。        ⇊ ②機械化により大規模化、集約化が進捗した ③機械化は、投資額を巨額にした。


昭和㉚年代から㊵年代にかけての農家戸数は300万戸前後と云われた。 現在は、同様の数え方をしないようだが、専業農家は30万戸前後であろう。 その平均年齢は60歳を優に超えている。 日本の耕地面積は420万haと云われているが、単純に計算すれば以前は1,5ha前後が耕作面積。現在は平均してその10倍程度になっている。 現に、稲作50haの農家とか畑作50haの農家が近隣にも点在している。 稲作は、50haでも家族経営で経営出来るが、その分は農機具に投資する。

畑作は、人力に頼るしかないが、その労働力は、海外労働者依存。 確認してないが、最近の畑作農家は、作業全体を委託しているらしい。 海外労働者の中にも目端の効く人物が居て、作業別に金額を決める。 出来高払いであるから、効率化を考える。 雇用労働よりも遥かに経営管理が楽と仰せの経営者が増えている。 これって、安価な労働力を求めて海外に進出した製造業のそれと酷似している構図かと思ったたら、国内残留の製造工場も、ベトナムラインとかフィリッピンラインとか・・・の製造ラインが稼働しているそうだ。 大学進学率が高くなるつど、これからの時代は現場主義になるんだろうな~ 大卒=ホワイトカラーは終焉してるよな~と感じてきたが・・・。 江戸の循環社会。昭和30年代までの日本社会は、人が中心だった。 近年の社会を観ていると、公開企業も含め、ゼニ=損益計算書社会に陥ってる感が否めない。 否定するものではありませんが、それだけなんですか~と感じます。


江戸に学ぶ2 知恵を絞れ! 師匠方に教えられたことが多々ある。 ここで云う、師匠は師事したり、師匠と呼んだりした皆さんでは無い。 学びを教えてくれた総ての遭遇した人々を指している。

◯まずは知恵を絞れ

◯次に汗をかけ

◯カネをかけるな!

これを教訓にして座右の銘にしている言葉のひとつが

●知恵のある奴は知恵を出せ

●知恵がなければカネを出せ

●どちらも無ければ汗をかけ

としてきたが、間違ってるようだ。

カネは配当金暮らしでもしてない限り、己の知恵と場合によっては悪巧みでないと

残らない。(公開企業の創業者諸兄も様々ですが、後者が多かったな~)

それはさておき、田舎ではカネ(資金)ルートが些少!

これがネックになりますね。

血の汗を流しながら知恵に頼るしかありません。


新技術や旧技術にもヒントがある

①シャワーが話題になった

CMを見ていて、ふっと思った。細流? 酸素? 消滅しない酸素?

これは、農業に応用出来るよな~と

入手したUFBを使ってみたら、段違いの結果が出たことがある。

庭先の緑化植物⑩坪ほどを二分割して眺めてみた。

生き物はすべからく、水と酸素が基本であることを再確認した。

むろん、農場にて活用していく。



②福島の被災地で学んだ太陽熱活用加温システム



仔細は特許や商標の関係もあり、データの公表も出来ないが、農水省のみどりの食糧システム戦略の重要な政策のひとつがCO2削減。

10年前に、福島の被災地支援に入ってた折に、老農が太陽熱温水器を使い、小さなハウスの暖房に使っていた。家を新築した際に邪魔になる!と撤去して放置してあったものだそうだ。それを小さなハウスで冬場の野菜づくりに使っていた。

満を持して、地元の新築加温ハウスでシステム化をしている。既に数年間他所で試用して結果は出ているので、あとは、システム化をすれば良いだけであり、北関東の冬季は季節風は強いが、晴れの日が多いからね。暖房経費削減とCO2削減の一石二鳥を狙っている。

温故知新。新技術で無くても考えてみればいろんな発見と経費削減が可能となる。

肥料、農薬、農機具・・・総て、狙い撃ちのごとく、値上がりしている昨今。

知恵の限りを尽くさないと、農業も農村も生き残れない。


SDGsと循環農業!

以前から農業は循環農業の時代になるよ!と云い続けてきた。

それこそが稲作3000年。農耕民族である独立国家日本の真髄と感じてきた。

北京郊外の万里の長城に行かれた皆さんならお氣づきであろうが(最近は植樹機会が増えて緑が増えたようだが)周囲は見渡すかぎり、山林が無い。

あれは30年ほど前に、何度も北京入りした折りに聞かされたが、最初は日干しレンガを使い、後に崩れるのが多くなり、焼きレンガとした。その折に周囲の樹木を切り倒した結果と聞いた。現に万里の長城北側の村を訪ねて案内された地区には、大人二抱えもある杉や灌木の根っこを見せられた。

日本って、時の為政者が優秀だったんだろうね?

とりわけ、文献が残っている江戸時代は、幕府も各藩も伐採の制限を厳しくもうけていたようだ。場合によっては、枝一本、腕一本の藩もあったそうな。

そう・・・狭い国土と狭い農地。そこで暮らし続けるための知恵を経済と両立させてきた江戸のシステム。SDGsなるものは、それこそ、江戸に学べ!と云いたいが、前期高齢者がどんなに叫んでも通じまいから、SDGsに寄り添うことにしている。

な~に、書いてある17項目なんぞ、農を基本に考えれば、全てを取り込める。

ゆえに、基本は循環農業でよろしい!

その下にSDGsがある!ちなみにわが町は、全国自治体の何番目かで早々とSDGs条例の制定をしている。



 ##江戸に学ぶ#循環農業#SDGs

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